2010年8月24日

日光田母沢御用邸

雨や雪が軒先から石の上に落ちる



東照宮から徒歩10分ほどのところに天皇家が御所を使えなくなった時に一時使用した御用邸があります。
友人は小学校のころに学校から来たそうで、つれてきてもらいました。

これがまた、私にとって感動ものの書院創りの品の良い建物で、過去別荘として使用していたところを御用邸としたそうです。

とにかく広く、ほとんどのところが平屋で長い廊下でつながっており、一部お庭の中の田母沢川を望むところに展望台を設けた3階部分があったり、天皇が執務をした部屋や玉突きの部屋、寝室、皇后さまの部屋、次女方の待機部屋などすべてが迷路のように配されて、迷子になりそうなほどの広さでした。


手入れの行き届いたお庭

紀州徳川家江戸屋敷を移築し、その後増築したようです

皇后様の寝室にはたたみのヘリに絹が使用され、畳の下の床には桐の板が二重に張られて湿気予防されていると聞き、見えないところまで非常に神経を使った建物であることがわかります。
見学者は畳のヘリを踏まないように注意をされました。

もちろん構造的には木組みで釘などは使用されていないそうでした。

どの部屋から見ても美しい構成で配されていて日本建築の美しさを感じて帰りました。

世界遺産も良かったけれど観光客がいっぱいで、私にはこの御用邸のすばらしさと静けさが感動でした。
いい1日を過ごせたことに感謝します。













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