2009年10月26日

価値あるもの

           根津神社の近くの古い民家

高層の建物の間でしっかりと建っている。
まだまだ現役で暮らしが営まれているようです。
木造、特に昔の木造はしっかりと建てられたものが多く、以外に丈夫で揺れにもしなやかなのです。

谷中・根津辺りに昔の木造三階建てを時々見かけます。
聞くところによれば、明治、大正の頃に、四国から出てきた方が多く、暮らしや生計のために今でいうアパート、賃貸の間貸しをした。
木造三階建てにして、できるだけたくさんの部屋を作ろうと工夫したようです。
そして、それが田舎から出てきた学生の住処になっていた。

震災や戦争でも焼けなかったエリアとなり、今も保存状態が良いものは残っているようです。
今はこのような建物を保存していくには結構な資力がなければ難しいので壊してしまう方向にいってしまうのでしょう。
価値観の問題でもありますができれば残してほしいですね。

文京区は坂道の多いところで、個人的には大好きです。
神戸に暮らしていたことから坂のある風景が好きということもありますが、歩いていても景色が変化し、角々を曲がるたびに街の様子が転回していいものです。

ちなみに文京区の坂道にはいろんな名前が付いていて、これまた楽しく、時間があるときは坂めぐりをしています。

岩崎弥太郎の家であった岩崎庭園の北側の坂が「無縁坂」、千駄木のところに「団子坂」、そこから南へ森鴎外本郷図書館のそばの藪下道を下ると「根津裏門坂」を経て根津神社、その南に東大農学部があり、おばけ階段や「異人坂」、などなど。

まだまだほんの序の口で坂の地図を広げるとイメージが広がり、また次に行ってみたくなるのです。



            水道橋の欄干のアールデコな街灯

普段忙しく通り過ぎていく街の中に素敵なデザインのものを見つけます。
この橋も通勤の通り道ですが気が付いたのはずいぶんしばらくしてから。
下ばっかり見て歩いていても何もないのに気が付かなかったようです。

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